分析・設計ツールとしてのSmalltalk

約束の地はひとつではない。

動的型付けなオブジェクト指向言語としては Rubyの先輩にあたる Smalltalk。その Smalltalkを自由自在に操る Smalltalker達は、既に彼らの約束の地へ至っています。やっぱすげーよ、Smalltalk(とSmalltalker)。
# Kent Beckも Martin FowlerもSmalltalkerだしね

オブジェクト指向開発の時、分析・設計工程で満足して使える良いCASEツールが今のところない。そこで、オブジェクト指向グループのメンバーは、開発言語である Smalltalk自体を分析・設計ツールとして使っている。

さて、「要求仕様記述」工程は詳細な記述を省略するが、この工程の主な仕事は各クラス毎の操作名の洗い出しと、操作の仕様として前件・後件を記述することである。< /P>

このような作業をクラス図上で考えるというのが、オブジェクト指向分析や設計について記述した大方の本の主張であるが、オブジェクト指向グループの主張は違う。「分析や設計はSmalltalkのブラウザ上で考え、一部を実装して動かし、分析・設計結果を他人に説明するときにクラス図を使う」というのが、Smalltalkに狂った我々の考えなのである。

ΩΩΩ<な、なんだってー

ドメインモデルの検証
分析の最終工程は、モデルの検証である。Smalltalkのような言語がないときは、シナリオを元にしたテストケースで机上チェックを行うのだが、Smalltalkで分析モデルを作っておけば、図14のようなテストプログラムを各シナリオ毎に用意しておき、モデルのかなりの部分を実行させて検証することができる。

おお、MDAだ。